
シーリングが破断したままだと??
結論から言うと、雨漏りや外壁材の早期劣化が考えられる。
住宅をメンテナンスしようと考えた時に
多くの方が耳にした事があるであろう『シーリング』や『コーキング』
目地部やサッシ周りに充填しているゴム状のものがそれらの名称で呼ばれています。
これが破断したままの状態だとどうなるのか?
今回は、そんな記事を書こうと思います。
一概にこれが起きるとは、言い切れない部分もありますが
『雨漏り』や『外壁材早期劣化』が考えられます。
どちらも破断してすぐに起きる症状ではない為、意外と破断している事自体に気づかない方もいらっしゃいます。
この記事をご覧の皆様には、玄関周りやバルコニー付近のシーリング状態を確かめて見て欲しいです!
こんな風になっていたら危険??
シーリングの劣化にはいくつか種類があります。
各劣化状態を危険度レベル(最大5)で表していきます。

界面破断
危険度 3
接着面が剥がれている状態

凝集破断
危険度 3
内部からの破壊された状態

欠落
危険度 5
破壊が完全におこなわれた状態
ハットジョイナーが見えている
などの種類があります。今一度確認してみてください。
もし1つでも当てはまる場合には早急な対応をご検討ください。
破断してどのぐらいで雨漏りしてくるの?
コチラのご質問をよく頂きます。
これについての回答は非常に難しいということを前提に回答いたします。

シーリング
シーリングは住宅において非常に大切な任務を請け負っています。
雨風の侵入を防ぐのはもちろんのこと、地盤の動きにも常に対応している
いわば住宅の門番みたいなものです。
そんなシーリングが破断したからといって次の日に雨漏れが起こる可能性は
ほとんど考えられません。なぜならシーリングの下にはハットジョイナーという
目地部分に入れる金具が設置されています。

ハットジョイナー
ハットジョイナーが入っている事により
門番が突破されてもさらに次の番人が待ち受けます!
こちらは第二の番人と名付けましょう!
ちなみに青く見えるのは、ボンドブレーカーという絶縁体です。
シーリングが3面接着しない様に貼り付けられています。
住宅目地における原則は2面接着です。
- なぜ2面接着なのか
シーリングは温度差によっての伸縮や常日頃の細かな揺れに追従するき働きがあります。3面接着にしてしまうとこの働きの稼働範囲が狭くなり揺れに対して追従力が低くなるので結果として、シーリングを打ち替えても断裂やひび割れを起こしやすくなってしまう為。

防水透湿シート
第二の番人も突破されてしまうといよいよ雨漏りしてしまうのか、、、
いや最後の砦がいます。これはサイディングボードを取り付ける前に貼る紙になります。
防水透湿シートが最後の砦として待ち構えています。
これら全てを掻い潜り水が侵入してくると雨漏りしてしまいます。
しかもこの水たちは物凄い勢いで、且つ大群となって押し寄せてくるので
早めの対応をすることをお勧めいたします。

内部からの破壊
第二の番人を突破されたあたりから
サイディングボードの内側から
水分が回りグズグズになり始めます。
上記のように、サイディングボードがグズグズになってしまうと
塗装工事では直せなくなってしまい、結果として大掛かりな工事が必要となり
工事費用がさらに高額になってしまう場合もあります。
シーリングが出すSOSに気づいてあげる!
日頃から最前線で住宅のために戦っているシーリング
そんなシーリングが悲鳴をあげ限界を迎えると上記写真ような症状で
家主の方に気づいてと言わんばかりにSOSを出しています。
そのSOSに早めに気づいてあげることも大事になりますが
SOSが出たら専門家に相談することも必要です。
普段の生活においてシーリングに目を向けることは正直ないと思いますが
(シーリングをみてるのは専門業者ぐらいです)
この記事をご覧頂いたついでに確認してみてもらえると幸いです。
また、SOSが出ていた場合には是非ともYT工房にご相談下さい!!
コチラも合わせてご覧ください。